振り飛車で初段になったってよ

万年級位者が振り飛車で初段到達!。勉強の記録や対局内容の備忘録としています。

四間飛車の基礎_対居飛車急戦のセオリー

居飛車急戦には、

「銀を五段目に出させない」
「仕掛けの筋に飛車を動かす」
「角交換から飛車交換」

がセオリー。

 

以下具体例。

 

【第1図 ▲1六歩まで】

f:id:hadime-z001:20201110133351p:plain

第1図は居飛車側の作戦分岐点。
急戦策を取った場合、第1図から△1四歩▲5六歩△6四銀▲6七銀△7五歩(第2図)

 

【第2図】

f:id:hadime-z001:20201110133306p:plain

・▲6七銀は後手の攻めに備えた大切な一手。居飛車の銀が四段目(自分から見て)に出てきたら絶対に指す。

・△7五歩を▲同歩と取ってはいけない。△同銀▲7六歩に△8六歩が厳しく、▲7五歩△8七歩成▲9五角△9四歩(参考1図)で角の行き場所がなくなる。

⇛「銀を五段目に出させない」

 

【参考1図 △9四歩まで】

f:id:hadime-z001:20201110134204p:plain


第2図から▲7八飛(第3図)

 

【第3図 ▲7八飛】

f:id:hadime-z001:20201110135714p:plain

第3図から△7六歩▲同銀△7二飛▲6五歩△7七角成▲同飛△5三銀(第4図)

 

【第4図】

f:id:hadime-z001:20201110135830p:plain

△7六歩~△7二飛と攻め来たのに対し、この銀取りを▲6七銀と引いては△7五銀(参考2図)と「銀を五段目」に出られて失敗。

 

正しい対応は、四間飛車の切り札「▲6五歩」。△7六飛には▲2二角成△同銀▲7六飛の切り返しがある。この▲6五歩を指すために▲7八飛と「仕掛けの筋に飛車を動かす」必要があった。△7七角成から角交換となり第4図。

 

【参考2図】

f:id:hadime-z001:20201110140550p:plain

第4図から▲6七銀△7七飛成▲同桂△7九飛▲7一飛△9九飛成▲8五桂(第5図)

 

【第5図】

f:id:hadime-z001:20201110141506p:plain

▲6七銀と引くのが好手。

「角交換から飛車交換」で大駒が捌け、左桂も自然に進むことが出来て振り飛車優勢。